パジャジャラン大学水産海洋学部「International Summer Program 2024」講義報告

2024.08.15

 この度,国際交流協定締結校のインドネシア・パジャジャラン大学(Unpad)に非常勤教授として派遣され,水産海洋学部(FPIK Unpad)主催の「International Summer Program 2024 - Wave of Resilience: A Coastal Sustainability Mis-sion」に参加しました.本プログラムは,様々な分野の専門家による講義の受講と野外活動を通じ,海岸地域の環境保全や生態系の多様性保護,持続可能な水産物の供給,マリンツーリズムについて,参加者の洞察力を育むことを目的としています.今年度は,7月29日から8月2まで5日間かけて実施され,様々な分野を専攻する海岸環境の持続可能性に関心の高い学生がリモート含め76名参加しました.現地オフラインプログラムには,本学学部生(社会インフラ工学コース 4年 盛 祥平さん)も参加した他,中国,韓国,マレーシア,パキスタンから13名の計14名が参加しています.
  座学では,インドネシア国内外の専門家から,マリンツーリズム,熱帯海洋生態,水資源環境のマネジメント,海洋環境の温暖化に関する講義がなされ,また,海洋資源由来の生分解性プラスチックに関するワークショップが行われました.当方からは,インドネシアの道路交通における輸送と環境をテーマに講義を行いました.どの講義においても,学生から多くの質問が寄せられ,環境問題への関心の高さや,高い学習意欲が伝わってきました.
  野外活動では,水産養殖施設の見学やマングローブの植樹,インドネシアの伝統文化の体験が行われました.また,学生には,期間を通じて,講義のレポートと,各国混合で4班に分かれてのディスカッションおよび成果発表が課せられました.出会ったばかりの言葉も文化も違う学生たちが活発に議論し,熱心に取り組んでいる様子はとても印象的で,どの班も限られた時間の中で素晴らしいプレゼンテーションを行なっていました.
  プレゼンテーションの後には,各国の文化や名産品を紹介するコーナーがあり,どの国も工夫を凝らし参加者を楽しませてくれました.本学の盛さんは,浴衣を着て和菓子とけん玉を紹介し,各国の学生にけん玉に挑戦してもらい,場を盛り上げていました.
  今年度で2回目の参加となりますが,今回もプログラム全体を通じて学生自身が主体となりマネジメントしており,能動的かつ積極的な姿勢が非常に印象的でした.昨年案内を担当してくれた学生が,今年度は役職やイベントの司会を務めており,その成長した姿には感慨深いものがありました.
  また,昨年度,特別聴講学生として本学へ留学していた学生とも再会し(1名はプログラムの委員として活躍し,2名は卒業研究で忙しい中わざわざ来てくれた模様),思い出話に花が咲きました.
  今年度も10月から特別聴講学生として2名が本学へ入学予定となっており,今後ますます両校の交流が活発化するものと期待できます.
 最後に,パジャジャラン大学教職員ならびに学生の皆様には,毎回手厚いサポートをしていただき,心より御礼申し上げます.


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国際交流の証

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講義の様子

講義後のディスカッションの様子

会場での記念撮影

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ワークショップの一幕

参加者・スタッフ全員で記念撮影

昨年度来北した3名と再会