駒井克昭教授がベトナム・ハロン大学で特別授業、駒井教授が1か月の滞在を報告

2023.09.05

 2023年8月に1か月間、協定校のハロン大学に客員教授として滞在してきました。まず、大学間協定の締結にご尽力いただいた皆様に感謝いたします。また、ハロン大学での滞在に最適な環境を整えるために私をサポートしてくれたクアンニン省とハロン大学のスタッフに心から感謝の意を表したいと思います。
  ベトナムに来るのは約10年前以来2回目ですが、長期滞在するのは初めてでした。多くのスタッフ、学生、地域の人々が私たちにいつも親切に接してくれました。日本からの学生の一人も、一週間の滞在でしたが一緒に行くことができました。短い間でしたが、とても貴重な体験になったと思います。
  滞在中、私は環境学部の3年生に水資源管理を、2年生に環境分析を教えました。いつも通訳してくださったChu先生に心より感謝します。生徒のラップトップを使用したプログラミングの演習課題も行いました。それは私にとっても少し挑戦でした。学生を教えることは、学生の視点を推測し、彼らが知っている例を示す必要があるため、ベトナム、日本、その他の国の類似点と相違点を示す必要があります。この点で、今回、私自身が特に環境状況についての知識を一般化する機会にもなりました。
  生徒たちはいつもフレンドリーで、親切で、礼儀正しく、熱心で、内気でした。パーティーに招待されましたが、先生も含めた飲み会での陽気な叫び声に、若い頃を思い出しました。私は肌がとてもいい色に焼けて健康的な生活を送ることができました。私のフェイスブックの友達の間ではベトナム人が目立つ存在になりました。ハロン大学の学生たちが卒業後、地域や世界の人材として活躍してくれることを願っています。今後も彼らのお手伝いができれば幸いです。私一人の力はとても小さいですが、日本のハロン大学を応援してくれる人が一人増えました。
  外国語学部で日本語の授業に参加する機会もありました。予定外にもかかわらず、温かく迎えていただき、本当にありがとうございました。国家間の深い理解には言語の知識が不可欠です。
  ベトナム滞在中、環境状況を知るためにクアンニン省のJICA専門家や建設省と情報交換をしました。大学キャンパス内のいくつかの研究施設も訪問することができました。私は水環境工学を専門としています。学生たちと一緒にハロン湾、ハロン市、クアンニン博物館、金巴寺(Miếu Vua Bà)、バッグダン戦争跡地、バッグダン川の河口のマングローブ林、等を訪れることができました。今後、水管理とカーボンニュートラルを図るため、クアンニン省やハロン湾に焦点を当てた共同研究を行いたいと考えています。大学の本来の役割は、最先端の研究を通じて学生を教育することです。学生たちが持続可能性の問題や環境の基本を知る機会になればと思います。
  何より、大変お世話になり、ご自宅にまでお招きいただきました学長に心より感謝申し上げます。ハロン大学の学生は素晴らしいエネルギーと可能性を持っています。彼らは私たちの将来を担う貴重な人材です。貴校の生徒の教育に参加させていただきましたことに改めて感謝申し上げます。
  ハロン大学のみなさんの今後の充実した学生生活をお祈りします。またお会いしましょう。ありがとうございました。


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ハロン大学正門(ウォンビ)

ハロン湾

水資源マネジメント(環境学部・3年生)

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環境解析学(環境学部・2年生)

昼食会(環境学部・2年生)

閉会式